オフィシャルブログ

ちょっと話は変わりますが…たけちゃん!

d41d8cd98f00b204e9800998ecf8427e_37.JPG

女王陛下のキス
カギの話しばかりでは何なので、ちょっと言い話しがあったので載せます。
2000年7月4日
20世紀最後のアメリカ独立記念日を祝う洋上式典に参加するため、
世界各国の帆船170隻、海軍の艦艇70隻がニューヨーク港に集結しました。
翌日の5日に英国の豪華客船「クイーンエリザベス号」が入港してきましたが、急流となっていたハドソン河の流れに押された。
巨大な客船は、あれよあれよと言う間もなく、係留中の海上自衛隊の自衛艦「かしま」の船首部分へこすりつけた。鉄パイプが折れ、塗装が剥げたが、怪我人は双方出さずに済んだ。
真っ青になるクィーンエリザベス号の乗組員。
相手は停泊中の「軍艦」。
事と次第によっては国際問題にもなりかねません。
着岸した「QE(クイーンエリザベス号)」からはすぐさま、船長のメッセージを携えた機関長と一等航海士が謝罪にやってきた。
相手の詫び言に対応した「かしま」艦長の上田勝恵一等海佐は
こう答えました。
「幸い損傷も軽かったし、別段気にしておりません。
それよりも女王陛下にキスされて光栄に思っております」
このことは何千人もの船乗りたちの間で大評判になり、
ニューヨークだけでなく、ロンドンにも伝わって「タイムズ」や「イブニング・スタンダード」も記事にし、日本のネイバル・オフィサーのユーモアのセンスを評価する声が高かったそうです。
「かしま」艦長の上田勝恵一等海佐さんの様なユーモアのある回答が出来る人なりたいですね。